先ほど慶州地域に停電がありました。
かなり範囲が広く、そして約一時間ほどの長い停電でした。
何が原因なのかまだ分かりませんが、停電自体珍しく、あるとしても普通1~2分程度短いのに、
こんな長い停電は本当に久々です。
きっと何か大きい事故でもあったんでしょう。
お父さんは会食の帰りだったのですが、運転中に停電になってかなり驚いたそうです。
慶州は周りの大きい都市を結びつける広い産業道路が多く、それで車の速度もかなり速いので、急に信号も道路の灯りも消えて、雨もかなり降ってたので、交通事故もあっちこっちに発生したそうです。
この時、私も真っ暗な家でどうすればいいか分からなくなって、
まずライターを探そうとしたのですが、家族にはタバコを吸う人がいないのでライターがどこにあるのかまったく思いつきませんでした。
しかし2階のリビングの十字架と聖母マリアの横にキャドルがあることを思い出したので、きっとそこにはライターもあるだろうと、必死に2階に降りようとしたのですが、まず自分のベットからドアまで行くのにも大変。
本当に目が見えなくなったような気分!
あっちこっちにぶつかって、そして階段では転びそうにもなりました。
やっとマリアのキャドルとライターを見つけた時には言葉に伝えられないほどの安心感とそして光を下さった神様への感謝の気持ちで一杯になりました。
普段何気なく使っていた光がこんなになくてはならないものだったなんって。
人間って失ってからやっとその大切さが分かるんですよね。
ある程度落ち着いて、キャンドルの光で本を読んでいたら、
お父さんが帰ってきました。
そして昔お父さんの子供の頃の話をしてくれました。
戦後(朝鮮戦争)だったのでキャンドルだけの生活でも何にも不便に思ってなかったそうです。
一つのちょうちんだけでもすごく明るく、いろんなことができたそうですが、今じゃお父さんも電気がないとまったく動きができない。
話を聞いていたら便利な生活に慣れる怖さを実感!
ただの停電でもこんな大騒ぎをするのに、もし大きい地震や災いがあったらどうなるんだろう。
常に感謝する気持ちを持ったないといけないんですよね。
そして災いに備えての準備も。
この停電、いろいろ考えさせる経験でした。